
車止め(輪止め)設置と同時施工でコスト削減|一括発注のメリット
車止めは区画レイアウトの最終位置決めに直結。ライン引きと同日・同班で行うと、手戻りゼロで費用もダウン。
路面別の固定方法、数量・単価の目安、よくある失敗と防止策、当日の段取りまで実務目線で解説します。
最終更新:
同時施工のメリット(費用・品質)
効果1
再訪コストをカット
別日施工だと出張費・搬入費が再発。ラインと同時なら1回分で済み、総額が下がります。
効果2
位置ズレを防止
ラインの基準墨を見ながらその場で位置決め。止め位置と通路幅の整合が取りやすい。
効果3
工程短縮・早期開放
同班での連携により養生・開放の段取りが一本化。営業影響を最小化できます。
車止めの種類と仕様(サイズ・材質)
| 材質 | 代表サイズ(幅×奥行×高) | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| コンクリート | 600×150×100mm 前後 | 高耐久・価格安定。重量あり設置は二人作業。 | 屋外駐車場全般 |
| ゴム(再生) | 550〜600×160×100mm | 衝撃吸収・反射板付きも。アンカー穴成形が容易。 | 商業施設・来客用 |
| 樹脂(リサイクル) | 600×150×100mm | 軽量で施工性◎。色バリエ可、屋内でも人気。 | 機械式・屋内駐車場 |
サイズはメーカーごとに差があります。既存寸法に合わせると見栄えが揃います。
固定方法:アスファルト/コンクリート
| 路面 | 固定方式 | ポイント |
|---|---|---|
| アスファルト | ロングアンカー+エポキシ接着 | 夏季の軟化対策で貫通長を確保。下地清掃とプライマーで抜け防止。 |
| コンクリート | オールアンカー(SUS)+接着 | 穿孔粉の除去徹底。ひび割れがある場合は位置変更or補修後に固定。 |
躯体保護の観点から「接着のみ」は推奨しません(剥離・移動のリスク)。
数量と費用の目安(概算)
| 内容 | 概算単価(税抜) | 備考 |
|---|---|---|
| 車止め(アスファルト固定) | ¥3,000/本 | アンカー+接着含む(材工) |
| 車止め(コンクリート固定) | ¥3,500/本 | アンカー+接着含む(材工) |
| ライン同時施工割引 | ▲5〜10% | 搬入・段取りの共通化による |
| 夜間・土日祝加算 | +40% | 騒音/照度対策・人員増のため |
例:30台のライン引き+車止め(AS)30本 → 車止め材工 ¥90,000 前後。
同時施工で搬入費を一本化できるため、別施工より¥20,000〜¥40,000程度の圧縮が見込めます。
レイアウトの決め方(失敗しない寸法)
- 止め位置:車止め中心は区画後端から約600mm(普通車目安)。
- 通路側余裕:前進駐車でドア開閉を考慮して+50〜100mmの調整。
- 段差・勾配:傾斜地ではアンカー長を増し、排水勾配に合わせて水平を取る。
- H/C・EV:ピクト位置と干渉しないよう、面塗り・番号との隙間を確保。
既存のバラつきは「基準線の引き直し→車止め再設置」で揃います。片側ずつの段階開放で来客影響を抑制。
当日の段取り(ライン→車止め)
- 入場・安全確認 → 基準墨出し(区画ピッチ確定)
- 下地清掃・先行養生 → 区画ライン塗装(1回目)
- 乾燥待ちの間に車止め仮置き・孔位置マーキング
- 区画ライン仕上げ → ピクト/番号 → 養生剥離
- 穿孔・アンカー固定 → 接着 → 清掃 → 写真記録 → 段階開放
車両移動はブロックごとに実施。片側営業・片側施工で運用可能です。
よくある質問
既存の車止めだけ交換できますか?
可能です。ただし区画ズレがある場合はラインと同時更新を推奨。見栄えと誘導性が向上します。
ボンド固定だけでも大丈夫?
接着のみは剥離・移動のリスクが高く推奨しません。アンカー+接着の併用が基本です。
夜間一晩で終わりますか?
台数規模によりますが、分割施工と段階開放で一晩完了の実績多数。照度・騒音対策を行います。
写真だけで概算見積もり
区画図面・台数・車止めの有無がわかれば、同時施工の割引案までご提案します。
区画図面・台数・車止めの有無がわかれば、同時施工の割引案までご提案します。


