倉庫のピッキングエリア可視化|カラーゾーン&番号管理のやり方【ParkingLine】

倉庫のピッキングエリア可視化|カラーゾーン&番号管理のやり方

誤ピック・滞留・回遊を減らす床面マーキングの実務。
カラーゾーン設計/ロケーション番号体系/誘導矢印/危険帯まで、導入手順と費用の目安、運用チェックリストをまとめました。

−25〜40%歩行距離の削減(導線最適)
−30%誤ピック低減(棚番の視認性)
+10〜20%出荷能力の向上(混雑完解)

最終更新:

CONCEPT可視化のコンセプトと効果指標

  • 一目で分かる(色・形・文字の重ね合わせ)。
  • 迷いなく進める導線(矢印・停止・横断表示)。
  • 誤りを防ぐ棚番・ピクトの規格統一。
KPI測定方法改善の狙い
歩行距離/件トラッキング or サンプリングゾーニング・導線の妥当性
誤ピック率返品・修正件数/出荷数棚番表記の視認性・Wチェック
滞留時間混雑点の滞在時間入出荷動線の交差回避

ZONEカラーゾーンの設計(色分けルール)

おすすめ配色

  • 入荷検品:
  • 保管:
  • ピッキング:
  • 積替・一時置:
  • 危険帯・走行:赤/斜線

面積と形

  • 一時置はパレットサイズ+周囲各300mm
  • ゾーン境界は帯30〜60cmで強調

表示の重ね方

  • 色帯+ゾーン名(白文字)
  • 入口に立面サインを併設

私有地運用のため法規の縛りは少ないですが、来訪者が迷わない一般的な色感覚に沿うのが安全です。

LOCATIONロケーション番号体系と床面表記

体系例意味床面表記の例
A-12-03ゾーンA・通路12・棚3番「A12-03」を進行方向側に300mm角で表示
B-05-2FゾーンB・通路5・2段目段表記は上向矢印と組合せ
  • 文字は300〜400mm角が読みやすい(床面)。
  • フォントは角ゴ太字で視認性UP、背景色とのコントラストを確保。
  • 棚柱の下端や通路端にも反復表記し、荷で隠れても読めるように。

LINES線種・記号の標準(幅・色・役割)

線/記号標準仕様用途
区画線幅50〜100mm/白 or 黄パレット・仕分スペース
通路中心矢印幅300〜600mm/白一方通行・回遊防止
横断帯帯300mm×5本/白歩車分離ポイント
危険ハッチング斜線100mm ピッチ300mm/黄×黒フォーク旋回・危険機器周り
停止線幅300mm/白交差点・シャッター前
屋内床はすべり抵抗低臭が重要。フォークリフトの旋回点は摩耗が早いため膜厚を増やすか高耐久樹脂を選定。

FLOW導入手順:現地調査→設計→施工→運用

  1. 現地調査:通路幅、柱・機器位置、ピーク時間、走行ルートを採寸。
  2. 設計:ゾーン配色、棚番体系、矢印・横断帯・危険帯をレイアウト図に落とし込み。
  3. 試験施工:1通路で試し、視認性と運用フィードバックを反映。
  4. 本施工:半面ずつの区画閉鎖で営業影響を最小化。夜間/休日の分割も可。
  5. 運用:運用後1〜2週間でKPI確認、追いマーキングや番号追加を実施。

COST費用の目安と短工期化

内容目安費用(税別)補足
カラー帯(幅30〜60cm)¥3,000〜¥6,000/㎡色数・マスキング量で変動
区画線(屋内)¥400〜¥800/m線幅・下地で変動
ロケーション番号¥800〜¥1,500/箇所サイズ・数量で変動
矢印・横断帯¥5,000〜¥18,000/式幅・本数で変動
  • 10区画未満は最低発注¥50,000+諸経費10%が目安。
  • 夜間・土日祝は小計+40%。同日まとめ施工で単価を抑制。

OPS運用・改善サイクル(KPI計測)

チェックリスト(週次)

  • 番号の欠け・上書き要否
  • 矢印の逆走・混雑箇所
  • 危険帯の摩耗・再塗装要否

改善の打ち手

  • 通路幅の再設定(片側運用→一方通行へ)
  • ゾーン入口に床文字+立面サイン追加
  • ピックエリアの色×番号重ね表記

小さな改修を月次で積み重ねると、誤ピック率が安定して下がります。

よくある質問

屋内床のおすすめ塗料は?

低臭水性またはMMA樹脂系が一般的。フォークリフトの旋回点は高耐久仕様を推奨します。

番号や矢印のサイズは?

床文字は300〜400mm角、矢印は300〜600mmが目安。視認距離と速度で最適化します。

操業を止めずに施工できますか?

半面ずつの区画閉鎖と夜間分割で可能です。動線計画と安全員配置をご提案します。

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