交差点内・敷地内道路の「止まれ」「徐行」標示|サイズ・法規・費用【ParkingLine】

交差点内・敷地内道路の「止まれ」「徐行」標示|サイズ・法規・費用

施設内の交差点や見通しの悪いコーナーで使う「止まれ」「徐行」などの路面標示。
私有地でのサイズ目安、法規上の注意費用レンジ、施工手順をまとめました。

最終更新:

まず確認法規上の考え方(私有地の標示)

  • 敷地内(私有地)の路面標示は「管理用サイン」として設置するのが一般的です(公道の交通規制標示とは区別)。
  • 来場者の誤認を避けるため、公道標識と混同しないデザイン・配置を心がけます(字体やサイズを施設基準で調整)。
  • 敷地出入口が公道に接続する場所は、停止線・一時停止案内を明確に。必要に応じて所轄と協議するケースもあります。
  • 屋内や立体駐車場では視認距離が短いため、表示サイズの拡大や併設サイン(壁面・吊り下げ)の併用が有効です。

※本記事は一般的な運用例です。施設ポリシー・安全基準に合わせて最終判断してください。

サイズ・配置の目安(私有地向け)

標示推奨サイズ目安配置の考え方補足
止まれ(文字) 横2,400〜3,000mm × 縦1,400〜1,800mm 交差点手前3〜5m/停止線の直前に配置 視認距離が短い屋内は横3,000mm推奨
STOP(英字) 横2,000〜2,800mm × 縦1,200〜1,600mm 外国人来場の多い施設で併記 「止まれ」と同一系統色で統一
徐行(文字) 横1,800〜2,400mm × 縦1,000〜1,400mm カーブ手前/歩行者通路交差部 必要に応じて速度表記「5」「10」併記
停止線 線幅300〜500mm/道路幅いっぱい 交差点直前・一時停止箇所 白ベースが標準、夜間は幅広推奨
矢印(進行方向) 全長2,000〜3,000mm 交差部の直近から連続案内 色は白/黄、背景色とコントラスト
減速帯(横帯) 幅300〜600mm × 2〜3本 学童ゾーン・見通し悪い箇所 タイヤ乗り心地と騒音に配慮

※上記は屋外アスファルト想定の目安値。屋内・コンクリート床は視認距離や照度に合わせて拡大します。

費用の目安(税・諸経費込の参考レンジ)

内容目安費用(税込)前提
「止まれ」文字 1面 ¥16,500〜¥27,500 標準サイズ/下地良好/屋外
「徐行」文字 1面 ¥13,200〜¥22,000 標準サイズ/下地良好
停止線(幅300〜500mm)1箇所 ¥11,000〜¥22,000 道路幅5〜8m程度
矢印(全長2〜3m)1基 ¥5,500〜¥16,500 形状・本数で増減
減速帯(横帯×2〜3)1セット ¥22,000〜¥44,000 幅・本数・下地で変動
夜間・土日祝施工 加算 小計+40%(目安/現場により軽減可) 騒音配慮・工程分割の必要性で変動

写真・寸法で概算後、現地条件(剥離の要否、面塗り、勾配、通行止め可否)に応じて正式御見積を提示します。

色・塗料・耐久(屋外/屋内の使い分け)

色とコントラスト

基本は。注意喚起にはも有効。背景色(アスファルト:黒、コンクリート:淡灰)とのコントラストを確保。

視認性

塗料選定

アクリル系(速乾)はコスパ良。高耐久にはMMA・溶融式。屋内は低臭タイプを選択。

速乾耐摩耗低臭

耐久と更新

交通量次第で2〜5年が目安。摩耗の早い箇所は帯幅拡大や厚膜化で対策。

厚膜帯幅拡大更新計画

導入手順(現地~施工)

  1. 現況確認:交差点位置、見通し、歩行者動線、既存標示を確認。
  2. レイアウト案:止まれ/徐行の位置、停止線、矢印、必要なら減速帯を配置。
  3. 仕様確定:文字サイズ、線幅、色、塗料、施工時間帯(夜間・休日)。
  4. 施工:下地清掃→マスキング→塗装→乾燥→剥離・清掃。
  5. 引き渡し:乾燥・開放目安、更新サイクルのご案内。
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写真(全景・交差部近景)と寸法をお送りください。最短当日に概算提示。

よくある質問

公道と同じデザインで大丈夫?

敷地内では管理サインとして設置します。公道標示と混同しないようサイズや併設サインで調整するのが一般的です。

屋内駐車場の推奨サイズは?

視認距離が短いため、屋外より一回り大きめ(例:「止まれ」横3,000mm)を推奨します。照度が低い場合は壁面サイン併用も有効です。

雨上がりは施工できますか?

路面含水が残る場合は不可です。高圧エア乾燥・バーナー・天候待ちで含水を抜いてから実施します。