
物流センターのゾーニングとカラー区画|誤進入防止の線種設計
フォークリフトと歩行者、来荷・出荷、危険エリアが混在するセンターではゾーニング+カラー区画が安全の土台。
本記事は色分けルール・線幅・矢印・ピクトまで、誤進入を減らす実務設計をまとめました。
最終更新:
カラー区画の基本スキーム
| 色 | 主用途 | ねらい | メモ |
|---|---|---|---|
| 緑 | 歩行者通路 | 安全帯の明示 | 通路幅1.2〜1.8m目安/交差部は横断帯を追加 |
| 黄 | 注意帯・フォークリフト動線 | 高視認の注意喚起 | 矢印・注意ピクトと併用、交差点は幅広化 |
| 赤 | 立入禁止・危険エリア | 誤進入の抑止 | PIT・可動機器周り、非常動線は避ける |
| 青 | 待機・検品・一時置場 | 用途の識別 | ラベル番号・枠番を併記して管理 |
| 白 | 区画線・停止線 | 標準ガイド | 屋外でも視認安定、他色のベースに |
注意:公道規制とは別の私有地標示です。社内安全基準・労働安全衛生のガイドに適合させて運用してください。
線種・線幅・ピクトの設計
線幅の目安
- 区画線:50〜100mm
- 注意帯の縁:100〜150mm
- 停止線:200〜300mm
線種の使い分け
- 実線:境界・立入禁止の明示
- 破線:可変スペース・一時置場
- ハッチング:危険/退避帯の充填表示
ピクト・矢印
- 進行矢印(大):動線の合流・分岐に
- 歩行者ピクト:交差部の手前5〜10m
- フォークリフト注意:出入口や死角手前
| 要素 | 配置のコツ | 更新基準 |
|---|---|---|
| 矢印 | 曲がり角の手前・交差点中央・見通しの悪い扉前 | 摩耗でエッジが欠けたら更新 |
| 横断帯 | 歩行者通路×FL動線の交差部は幅広+標示 | 擦り減り1/3で補修 |
| 番号・ラベル | 棚・バース番号は床とサインの二重表示 | 誤読・剥離が出たら差し替え |
レイアウトの考え方(導線と待機)
- 一方通行化:交差点を減らし、矢印で主動線を固定。
- 歩車分離:緑通路を壁際に寄せ、交差は最小限に。
- 待機・検品の青枠:バッファを確保して通路を塞がない。
- 視認性:コーナー手前に矢印+注意帯、柱巻きサインと連動。
- 屋外ドック:車止め・輪留め、進入角度のガイド線を追加。
導入手順と現場運用
- 現況採寸・リスク把握:交差箇所、死角、接触履歴をマッピング。
- ゾーニング計画:色・線種・ピクトの凡例を決める。
- 夜間/休業日施工:通行止め計画と工程分割を作成。
- 面塗り→線→ピクト:乾燥時間を確保し段階開放。
- 運用ルール化:更新基準・点検周期・改修窓口を明文化。
歩車分離一方通行交差点集中対策段階開放
費用の目安
規模・色数・面塗り有無で変動します(税別)。
| 内容 | 目安費用 | 補足 |
|---|---|---|
| 区画線(白・50〜100mm)100m | ¥60,000〜¥120,000 | 下地清掃込み |
| カラー通路(緑ベタ)1㎡ | ¥3,000〜¥6,000 | マスキング量で変動 |
| 矢印・歩行者ピクト(大)1点 | ¥8,000〜¥15,000 | サイズ・枚数で調整 |
| 注意ハッチング 10㎡ | ¥35,000〜¥70,000 | 斜線ピッチに依存 |
夜間・土日祝は小計の+40%、諸経費は+10%、消費税は別途です。
よくある質問
社内で色の意味を統一したい。おすすめは?
歩行者=緑、注意=黄、禁止=赤、待機/検品=青、標準線=白を基本に、社内マニュアルへ凡例を明記してください。
剥がれにくい仕様は?
下地処理(洗浄/研磨+集塵)とプライマー併用、厚膜の面塗り→乾燥後にピクト重ねが有効です。
運用後の点検頻度は?
月次点検で摩耗・欠損をチェック。交差点や曲がり角など高摩耗部は優先補修を。
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